御霊舎の祀り方

御靈舍みたまや祖靈舍それいしゃ)は神道で先祖を祀るもの。神を祀る神棚とは同じ部屋にあっても良いが神棚と一緖にはしないで別に用意する。神棚の樣なものに限らず、佛壇ぶつだんのような大型の神徒壇しんとだんと呼ばれる祭壇もある。
御靈舍の中央奧(神棚でいえば札宮や御札立ての場所)には靈璽れいじを置く。靈璽は形が決まっているわけではないが佛敎の位牌や墓石に似せたものが多い。

お供えは神棚と同じものでよい。
お祀りは每日朝夕に神棚の後に行い、二拜二拍手一拜は神棚と同じ。

神道では家で誰かが亡くなると五十日の神棚封じを行う。神棚や御靈舍に扉があるなら閉じ、神棚と御靈舍それぞれの正面に穢れを防ぐための白い布や紙を貼る。この期閒は拜禮はいれいを行わない。五十日の忌明けの翌日、家人は手水の儀で神社の手水舍でのお淸めと同樣に手と口を濯ぎ、神職による淸祓いの儀を行い神棚と御靈舍の白い布や紙を取り除く。以後、通常のお祀りに戾る。

祖靈拜詞それいはいし

遠都とほつ御祖みおや御靈みたま 代代よよ祖達おやたち 親族うからやから御靈みたま すべててこの祭屋まつりやいはまつる 御靈等みたまたち御前みまへつつしゐやまひ いへにもにも枉事まがごとらせず まもりまもりまもりさきはえ宇豆那比うづなひたまひ 彌孫いやひこ次次つぎつぎいや益益ますますさかえしめたまひて 息内いのちながく 御祭みまつりうるはしくつかまつらしめたまえといのまをことよしを たひらけくやすららけく聞食きこしめさきはたまへと かしこかしこみもをがまつ

ご先祖樣に、災いが起きないよう日日のお守りいただくことと子孫繁榮と家族が安らかに健康で長生きできることを祈るもの。每朝夕讀むのが良いだろう。