神社のマナーは、それほど多くなく複雜でもなく多くの人が知っていることであるので、知らなければ恥ずかしいもの。日本人の常識として身につけておきたい。
- 神前にふさわしい服裝で參拜する
- 鳥居から中に入る前に脫帽
- 往路は鳥居をくぐる前に一禮、歸路は鳥居を出て向き直って一禮
- 正中(參道の眞ん中)は步かない
- 參拜前に手水舍で身の穢れを拂う
- 賽錢箱に手が屆くなら賽錢は投げずに入れる(音は鳴って構わない)
- 二禮二拍手一禮とは限らない
- 感謝を捧げる
- 慾望を叶えて貰うではなく希望の實現の意氣込み言葉にする(聲にする必要はない)
- できれば祝詞を讀む
畧祓詞
祓え給え
淸め給え
神前に進む前に、時閒がなければ畧祓詞を讀む。
禊祓詞
高天原に神畱坐す 神魯岐神魯美の命以て 皇御祖神伊邪那岐命 筑紫の日向の橘の小戶の阿波岐原に 御禊祓ひ給ひし時に生れ坐る祓戶の大神等 諸の枉事 罪 穢れを祓ひ給へ淸め給へと申す事の由を 天津神國津神八百萬の神等共に 天の斑駒の耳振り立てて聞食せと 恐み恐み白す
一分でも時閒があるなら畧祓詞よりは禊祓詞を讀みたいところ。
畧拜詞
祓え給え
淸め給え
守り給え
幸え給え
神社の參拜時に讀む。(拜殿前に書かれていることも多い)
三唱するとされる。
特段に神前で誓うことがなければ普段にお願いするであろう内容が含まれるので畧拜詞を讀むだけで十分である。
神社拜詞
掛けまくも畏こき 神社名 の大前を拜み奉りて 恐み恐み白さく
大神の廣き厚き御惠みを辱み奉り 高き尊き神敎へのまにまに 天皇を仰ぎ奉り 直き正しき眞心以て 誠の道に違ふことなく 負ひ持つ業に勵ましめ給ひ 家門高く 身健やかに 世のため人のために盡くさしめ給へと 恐み恐みも白す
神への感謝を捧げるとともに本日を眞面目に生き家族の健康と世の中の役に立つことを祈る内容。拜殿前での參拜であるなら時閒が長くなることで他の人に迷惑になるのも氣になるところ。